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スタッフレポート

スタッフによるレポートを掲載しています。

「肺炎ー高齢者は口腔ケアで予防」について、勉強会で発表して

肺炎とは…

症状は、発熱や咳、息苦しさなど。

死亡原因として、がん、心臓病、脳卒中に次いで四番目に多い。

2010年には約12万人が亡くなっており、この内65歳以上の高齢者が97%を占める。

高齢者の肺炎の約6割が、誤って気管に飲み込むことによる「誤嚥性肺炎」といわれている。

感覚が鈍くなっている高齢者は自覚症状が少なく、発見が遅れがちになりやすい。一見、肺炎とは

分かりにくい症状(食欲不振やだるさ、意識がもうろうとするなど)を示すこともある為、普段から

むせる姿が目立つ人は誤嚥性肺炎を疑うべき。

寝ている時など気付かないうちに感染し、肺炎を起こす「不顕性肺炎」には特に注意が必要。原因は、

寝ている間に細菌を含む唾液などが気管に流れ込むことによって起きる。肺炎を繰り返す高齢者の口内

を調べると食べかすが取り除けていないなど衛生状態が十分に保たれていないことが多い。

 

口腔ケアのポイント

◆毎食後と就寝前に歯磨き

 歯ブラシや歯間ブラシで、歯や隙間に付着している細菌の塊を落とすことが大切。

◆洗口液を過信しない

 口に含んで吐き出す洗口液は、細菌の付着は防げるが汚れを落とすことはできない。

 歯磨き剤は必ずしも必要ではなく、量も少なめで良い。

◆入れ歯は、外してブラシで汚れを落とす

 入れ歯洗浄剤は過信せず、一日一回は入れ歯を外して、ブラシを使って食べかすを落とし、水で

 洗い流す。

◆舌や頬、歯茎の粘膜には専用のブラシ(舌ブラシ・スポンジブラシなど)を使う

  粘膜を傷つけないよう、口の中全体をきれいにする。

◇介護が必要な高齢者は、ブラシで落とした汚れを誤嚥してしまう恐れがある。

  口腔用のウエットティッシュで拭き取ったり、吸引ブラシで吸引することが必要。

 ※口の中で落とした汚れは確実に口の外に出すことが重要である。

 

【感想・考察】

今回のレポートを通じて、日ごろから口腔内を清潔に保つことで多くの病気が予防できるのだと、

口腔ケアの大切さを改めて考えさせられました。高齢化社会である今、肺炎のリスクはとても

高くなっていると思いますので、患者さんだけでなく、家族や友人など身近な存在から少しずつ

伝えることができればいいなと思いました。

                        衛生士  河本

  2019/01/14   ふくだ歯科
タグ:肺炎

「21世紀のペリオドントロジー」天野先生のセミナーに参加して

1. なぜ歯周病は起こるの?

  1) 歯周病菌の定着

   歯周病を起こす細菌は歯肉縁下に存在し、その最近叢は3階層に区分された6つのプラーク細菌

   共生集団に分類されています。年齢とともにピラミッドの階層が増え18歳以降にP.g菌が感染し

   最上層が構築されピラミッドは完成します。

   ※ピラミッドの頂点に君臨するレッドコンプレックスが定着しているかどうかがバイオフィルム

    の歯周病原性を決するポイントです。

  2) 歯周病の発生原因

   歯周ピラミッドが完成しても、すぐには歯周病の症状は現れません(不顕性感染)。年齢が若く

   抵抗力も高いなどの理由で長年にわたって歯周組織の健康な状態が続くことが多いと思います。

   しかし歯周病菌は常に発症のチャンスをねらっています(日和見)。加齢や、口腔清掃不良などの

   理由でバイオフィルムの病原性が高まり歯周組織とバイオフィルムの均衡が崩壊したとき歯周病

   が発生します(日和見感染)。一方、生涯にわたって発症しない不顕性感染のままの人もいます。

  3) 歯周病発症から歯周破壊へのロードマップ

   レッドコンプレックスには栄養素として鉄分が必要不可欠です。鉄分がないと、菌は増殖でき

   ず、できたとしても栄養不足のため病原性は低いので歯周炎は起こせません。しかし、病原性が

   高まったバイオフィルムが歯周組織に炎症を起こし、それが慢性化すると歯周ポケット内面に

   潰瘍が形成されます。ポケットの潰瘍面からの出血で鉄分が供給されると菌は大幅に増殖し、

   バイオフィルムの病原性を一気に高め均衡を崩します。この時こそ歯周炎発症の瞬間です。

   「歯を磨くと血が出た」は歯周病発症のサインです。 バイオフィルムと歯周組織との戦いは、歯周

   治療により均衡が取り戻されるまで続きます。歯周病に自然治癒や服薬のみによる治癒はありま

   せん。  

2. 目標はポケットを浅くすることですか?

  1) 歯周基本治療の目標

   歯周治療の目標は、歯周ポケットを浅くする、ALの回復、骨レベルの改善、あるいは付着歯肉幅

   の増加と言われます。しかし、歯周基本治療の最も大事な目標は歯周ポケットを浅くすることで

   はありません。歯周ポケット内で血液が供給され続ける限り、バイオフィルムの高病原性は維持

   し歯周炎は進行します。歯周基本治療によって目指すことは、歯周炎発症へのロードマップを

   逆に辿り、バイオフィルムの病原性を歯周病発症前のレベルに戻すこと、つまり歯周病菌への

   血液の供給を断つことです。歯周病菌とバイオフィルムの均衡が取り戻されれば歯周状態も昔の

   状態に戻り、当然ポケットも浅くなってきます。

  2) 歯周基本治療

      通常の歯周基本治療によって出血を止めることができます。ブラッシング指導、スケーリング、

   ルートプレーニングに始まり、生活習慣指導、そしてメインテナンスです。熟練したテクニック

   が要求されるのはSRPです。未熟な技では出血は止まりません。歯周基本治療によってポケット

   内の歯周病菌を完全に駆逐することはできませんが、細菌量は大幅に減少します。菌の量が減れ

   ば、歯周組織の創傷治癒力がバイオフィルムの病原性を上回り、潰瘍面の閉鎖が始まり出血は

   止まります。菌への血液の供給を断つと、バイオフィルムはかつての低い病原性しかもたない

   状態に戻り、均衡も取り戻されます。ポケットからの出血を止めることはこれほど大きな意味を

   もっているのです。

   ※SRPのポイント

   側方圧が弱かったり、正しい角度でスケーラーのブレードが当たっていなかったり、シャープ

   ニングが不十分でよくブレードが削れなかったりすると、歯石を取り除くことができないだけで

   なく、歯石の表面だけを削り取ってしまいます。そのため、歯面には歯石の表面が滑らかな状態

   で取り残されることになり、そうなると、エキスプローリングでも見逃してしまいやすいし、

   スケーリングも難しくなってしまいます。ルートプレーニングでは刃先のコントロールが重要

   です、力が弱い場合は両手を使うのもひとつの方法です。また、根面の象牙質には限りがあり

   ます。過剰にならないインスツルメーションを!

3. 目標は100%磨き?すべての患者さんに同じブラッシング指導をしていませんか?

 1) バイオフィルムの病原性判別

      歯周炎は慢性歯周炎という診断名で包括されますが、超音波スケーリングだけで簡単に良くなる

   歯周炎もあれば、手を尽くしても進行が止まりにくい重症のものもあります。これはバイオ

   フィルムの病原性に大きく関係しています。病原性の高いレッドコンプレックスが存在し、その

   菌数が多いほどバイオフィルムの病原性は高くなり、このような歯周炎は重症化しやすく治療が

   難しい場合もあります。  

  2) バイオフィルムの病原性に応じたブラッシング指導

   患者のバイオフィルムの病原性によってメインテナンス(歯周管理)の質と頻度は異なります。

   プラークの量が多いから歯周病再発リスクが高いわけではありません。バイオフィルムの病原性

   が低い患者は、歯磨きが上手く出来ていなくても歯周病の急速進行や再発の可能性は低いでしょ

   う。この場合、定期的なプロフェッショナルケアで不十分なセルフケアを補えます。しかし、

   バイオフィルムの病原性が高い患者はわずかな磨き残しでも大きな因子になります。このような

   患者には歯間ブラシやフロスも駆使し、PCRを低くすることを目的とした丁寧なブラッシング

   指導が最初から必要です。バイオフィルムの病原性を判定(あるいは推測)し、歯周炎を見分ける

   ことによって、患者さんごとのオーダーメイドの歯周治療が可能となります。 ブラッシング指導

   は決して楽ではありません。患者にも術者にとってもエコなブラッシング指導を!

4. 合点がいけば人は動く!

 1) 生涯メインテナンス

   歯周管理は患者の生涯にわたって健口を見守る口腔健康管理です。口腔健康管理実践のために

   は、口腔内の危険因子だけではなく、歯周病の発症・進行に強い影響をもつ環境因子にも注意を

   払いたいものです。生活習慣や歯科的知識・教養に加え、ストレスや歯磨き習慣についても患者

   の日常を知り、必要ならその日常を変える心構えで、山あり谷ありの患者の人生に寄り添って

   バイオフィルムと歯周組織の均衡状態を守る生涯メインテナンスが歯科衛生士の使命です。

   ※患者さんとの二人三脚には

    ・望んでいるものだけを(消極的アプローチ) →まず得るものをもたせて帰す

    ・親しくなろう(話を聞く、相手を知る、褒める、笑顔が大切)

    ・目先のゴールは低く(not修行、no頑張ろう) →前回より少しでも良くなっていたら褒める

    ・病状を納得させる説明力(科学的知識) →人が集中して聞くのは15秒ほど、簡潔に!

    ・結果を残せる技術(生物学的治療)

 

まとめ  

 今回の講演で、歯周病の感染は一生続き完治は無いと言われており、疾病が進まないよう口腔内の

 均衡状態を保つためには歯科衛生士のメインテナンスや介入が重要だと改めて感じました。  

 バイオフィルムの病原性や、ポケットからの出血が歯周病に強く関係してくることなどをしっかりと

 頭に入れてこれからのメインテナンスに活用していけたらと思いました。

                               衛生士 星島

  2019/01/06   ふくだ歯科
タグ:歯周病

「みんなでつくる働きたい労働環境」セミナーに参加して

ヨリタ歯科が目指す歯科医院

・ワクワク楽しい

・感謝の言葉があふれる

 

コンセプトは「スマイルアンドコミュニケーション」

 

役割

① ドクター(歯科医師)

  患者様やメンバーの気持ちや心の痛みがわかるスーパードクターになってほしい

② 衛生士

 13名の衛生士が在籍

③ 健康プロモーター(初診カウンセラー兼アシスタント)

  ただのアシスタントではなく、健康の大切さ、歯を虫歯や歯周病から守ることの大切さを患者様に

 事あるごとに伝えるのが役目

④ スマイルクリエーター(受付専属メンバー)

 来院されるすべての人と、そして待合室全体を、笑顔と楽しい会話であふれるようにしてほしい

⑤ 感動クリエーター

  ホームページ、小冊子、ポスターなどの制作、イベント企画、開催

⑥ スマイルサポーター(クリーニング専用メンバー)

 少しでも快適にお越しいただきたい。地域の住民の方々にも愛される歯科医院でありたい

⑦ 経営サポーター(人事、総務担当)

 人材育成、医院内の設備の管理などスタッフが楽しく笑顔で働くことができ医院に来られた患者様も

 笑顔で医院に来てくださるための環境づくり

⑧ 保育士

  小さな子供を連れて来院された患者様に安心して治療を受けていただく

 子供をもつ衛生士に気兼ねなく働いていただく

 

心を繋ぐおもてなし~すべての人の架け橋になる~

スマイルクリエーター

① 入社のきっかけ 以前働いていた所では、このまま働いていてもいいのだろうかと悩んでいた時に

  友人から、「同じ環境で過ごすうえで、5年10年先の先輩の姿は5年後10年後の自分の姿だよ」

    といわれ、そんな風になりたくない!と退職を決意

    ・考え方に共感できる、尊敬できるトップの下で働きたい

    ・人を大切にする会社で働きたい

    と考えヨリタ歯科に入社

② ヨリタ歯科の魅力

    医院理念が浸透している・・すべての人に親切で優しい“ヨリタらしさ”

    院長やチームメンバーの想いを考える機会が多くある

    感謝の気持ちを伝えあう

    →モチベーションを高く働けている

③ スマイルクリエーターとしての苦労とやりがい

    ・仕事を一通り覚えられ自立できたかなというときに次の目標を見失いモチベーションが低下。

        その頃患者さんからクレームを言われることが一番多かった。

        →クレームを言うのは「この人だったら聞いてもらえる、言いやすいからだよ」と先輩に言われた

      「安心感を与えられる」強みがあった

     ・他院で治療に不信感があり、ヨリタ歯科に来院された患者様

      他院に対する怒りと歯科治療に対する不安で来院しても怒っていたがゆっくりと話を聞いた

         →初めて名前を覚えてもらえ、あなたに会いに来たよと言ってもらえた

         →やりがいを感じた

 

<感想>

ヨリタ歯科のスタッフは皆やりがいをもって笑顔で楽しく働いていることが印象的でした。

感謝の言葉を大切に、スタッフからも患者様からも信頼され、患者様に安心感を与えられるような

歯科衛生士になりたいと思いました。

                          衛生士  松本

  2018/12/16   ふくだ歯科
タグ:労働環境

「みんなでつくる働きたい労働環境」セミナーに参加して

人に優しい歯科医院のつくり方

 

目指す医院

・患者様に感動を与える医院

・感謝の言葉があふれる医院

・ワクワクが多い医院

・患者様から見て素敵、楽しそうと思われる医院

 

そのために人が楽しむ、人が成長する職場作りをしていく

共に働くメンバー、続けて通ってくださる患者様、支えてくれる家族

自分の半径3メートル以内の人の幸せを考える

 

人に優しい環境

・人間関係がいい ・残業が少ない ・有給がとりやすい ・給料がいい

・成長をサポートしてくれる ・通勤が便利 など

 

患者様に対して優しい環境になるために

・患者様の斜め前に座る 

・話をする際にはマスク、グローブを外す

・ユニフォームは清潔に、ボタンやファスナーは取れていないか

・丁寧な言葉で、動作の前には声掛けをする

・診療中の言葉遣いや会話に気を付ける

・器具は丁寧に扱う、音が立つと雑で悪いイメージになる

・自主的に行動、判断する(準備や片付けなど)

・カルテ入力は少しでも時間を効率的に

・患者様の立場に立つ 

・笑顔(スマイル&コミュニケーション)を忘れない

 

ワクワク楽しい人材採用・育成

人事の方程式

採用力×育成力×定着力  0がかかるとすべてが0になりえる

どの項目でも少しの妥協をすることで元の人(スタッフや通ってくださる患者様)が困る原因に

なりかねない。

採用力→ペルソナ(仮面)

・明るい人→前向きで積極的

・優しい人→人を大切にする

・楽しい人→心からの笑顔がいい顔

・個性的な人→想像力がゆたか

・かっこいい人→夢を持ってチャレンジしていきたいと思っている  

        周囲から憧れられる などを見ていく

いろんな目線で見ていくためにも3人以上での面接がふさわしい

育成 定着力

・全体ミーティングをする。

司会者 書記をたてて行う

プロジェクトチームを作ってチーム力を固めるために会話をしたり発表を行う

インプット・アウトプットの重要性→書いたり話したりすることで頭の中に入る  

・激情型リーダーにならないように。

寄田先生は「採用や教育は目に見えないものだからこそ最も力を入れている。開業直後に歯科衛生士

3人全員が突然その日限りで退職 当時、歯科医師としての技術習得ばかり考え人材教育に目を向け

られていなかった。経営者、院長としては未熟だった。あの辛く苦い経験があったからこそ今が

あります。今はスタッフに支えられ、本当にありがたく感じている。」と話されていました。

恐怖で人は動かない

圧力や恐怖を人に与えないように言葉使い、態度、行動を気を付ける

まず下を責めるのではなく自分を責める

話を最後まで聞く。99%ではなく100%最後まで聞ききとる

誰と働きたいか、ここで働きたい、この人の下で働きたいを増やすことが大切。

 

感想

このセミナーにいかせていただいて、自分の半径3メートル以内の人の幸せを考えるという言葉が印象

に残っています。歯科衛生士として患者様の口腔内の健康を守るためにも知識や技術的に成長していく

のもちろんですが、身近にいるスタッフや通ってくださっている患者様のことをしっかりと考え思い

やりをもって行動していきたいと改めて思いました。

                               衛生士 加藤   

  2018/12/09   ふくだ歯科
タグ:労働環境

「摂食嚥下のメカニズム」について、勉強会で発表して

摂食嚥下の5期  

1.先行期  食べ物を認識する    

  食べ物を口へ運ぶ前の段階。目の前にある食べ物の形や量、質を確認して、口へ運ぶ量や速さ、

  噛む力を判断し、唾液の分泌を促す。  

2.準備期  食塊を形成する    

  取り込んだ食べ物を飲み込みやすい形態に整えるため、口唇や舌、頬、歯、 下顎などを巧みに

  動かし、噛み砕いて、まとめていく。そこへ唾液を混ぜ合わ せることで、飲み込みやすい形状

  がつくられる。これを「食塊形成」という。  

3.口腔期  食塊を咽頭へ送る    

  準備期で形成された食塊が舌の動きにより少しずつ後方の咽頭へ送り込まれる。    

  この段階が、嚥下をスタートするきっかけとなる。  

4.咽頭期  食塊を食道へ送る    

  食道入口部が拡大し、咽頭に送られた食塊を咽頭周囲筋と奥舌で食道の入口へ 絞りながら送り込む

  という、まさに「嚥下そのもの」が起こる。このとき、食塊が食道以外の器官に入り込むのを防ぐ

  ため、さまざまな器官がはたらく。                                     

           ↓                

 (舌骨・喉頭・軟口蓋・喉頭蓋・喉頭前庭・声帯)  

5.食道期  食塊を胃まで送る    

  嚥下された食塊が食道の蠕動運動により、胃まで送り込まれる。食塊の逆流を防ぐため、ここでも

  さまざまな器官がはたらく。                 

        ↓

    (舌・軟口蓋・食道)

 

その症状、あの器官の機能に問題があるのかも?  

Q1:口腔内に食物残渣が多く残ってしまうのは、なぜ?  

 A:舌や頬の筋力が低下している可能性がある。      

  Check!・舌下神経麻痺などで舌の緊張性がなくなっていないか      

      ・舌の左右・上下運動が衰えていないか

      ・タ行やラ行の発音が悪くなっていないか             

Q2:食べ物がパサパサしてのどに引っ掛かるのは、なぜ?   

 A:唾液分泌量の低下が影響していると考えられる。      

  Check!・唾液の分泌は十分か      

     ・口腔が乾燥していないか  

Q3:唾液が垂れがちなのは、なぜ?    

 A:口唇に麻痺がある可能性がある。      

  Check!・口唇の緊張性がなくなっていないか       

     ・意識レベルが低くなっていないか   

Q4:口腔内に唾液が溜まってしまうのは、なぜ?    

 A:舌が麻痺している可能性がある。    

  Check!・舌の緊張性がなくなっていないか       

     ・意識レベルが低くなっていないか       

     ・唾液分泌を促す薬剤を服用していないか     

Q5:食べ物が口蓋に引っ付いてしまうのは、なぜ?    

 A:唾液分泌、舌の運動性の低下が考えられる。      

  Check!・唾液分泌は十分か       

     ・口腔乾燥はないか      

     ・舌運動は悪くなっていないか   

 

【感想】   

「食べること」にはさまざまな器官がかかわっています。舌の動き、口唇の動き、 顎の動き、唾液分泌

状態など、摂食嚥下に障害があるかを総合的に見ていく ことは容易ではないが、患者さんからの情報と

観察をもとに原因を探り、 スムーズな食事ができるようサポートしていけると良いと思いました。

                             衛生士 赤木

  2018/10/31   ふくだ歯科
タグ:摂食嚥下

「機能する細菌(歯肉縁上)」について、勉強会で発表して

最近の研究によって“病原菌”単独の働きによるものではなく、口腔常在菌の“協力(チームワーク)”によ

って、う蝕や歯周病が引き起こされることが分かってきました。プラークをお口の中の生態系と捉え、

細菌たちの“チームワーク”でう蝕や歯周病が起こるメカニズムを解説します。(生態学的プラーク説)

 

① プラーク中はどんな環境?

  歯肉縁上は常に唾液で覆われ、酸素も浸透しやすい環境です。食事の時には、糖などの栄養素が多量

 に供給されます。特に糖は細菌の栄養源として優れており、歯肉縁上には糖を利用してエネルギーを

 得て生きている多くの通性嫌気性細菌が生息しています。

② う蝕を引き起こすまで

  細菌たちが代謝すると環境に変化が起きる 

 歯肉縁上プラークにStreptococcusやAccinomycesといった細菌はすべて糖を代謝し酸を産生します。

 また、細菌の代謝にともなって環境中の酸素が消費されてしまうので、プラーク中は嫌気的になり

 やすくなります。

  頻繁に糖が摂取されるorブラッシングが行われないと、疾患が発症する

  糖を頻繁に摂取すると歯肉縁上プラークPHの回復が遅れ、PHの低い状態が続くようになります。

 これによって歯表面の脱灰も起きやすくなりますが、同時に細菌の酸生産機能を増強させることに

 なります。ただし、細菌が自ら創り出した酸性環境が細菌にとっても好ましい環境ではありません。

 酸性環境では重要な代謝酵素や遺伝子が変性し、死(酸性死)に至ることになるため、細菌は様々な

 対抗策を打ち出します。その結果、細菌たちは自ら創り出した酸性環境で生き延びることができると

 ともに、糖から酸を産生する機能が増強し、う蝕誘発能が高まることになります。このように酸性

 環境に応じて酸生産能の増強することを「酸適応」といい、酸適応によって酸生産能が増強すると、

 やがて脱灰が再石灰化を上回り、初期う蝕病巣が生じると考えられます。

  変化した環境で生き残る細菌が疾患を進行する

  一度う蝕病巣が確立すると、酸性環境はより持続するようになります。酸適応には限度があり、

 やがて酸性環境に弱い細菌から順番に、増強が阻害され、代謝が阻害され、酸性死に至ります。

 その結果、厳しい酸性環境でも増強し酸を産生し続ける細菌が生き残ることになります。酸性環境に

 耐える性質のことを「耐酸性能」といい、酸性環境が細菌の耐酸性能を応じて細菌を選択することを

 「酸選択」といいます。耐酸性能が高く、酸選択で生き残る代表的な細菌がMS菌やLactobacillas

 (乳酸桿菌)です。

  う蝕は多くの細菌が機能した結果

 う蝕は歯肉縁上という環境における細菌たちみんなの機能によって生ずること、すなわち、細菌の

 機能が環境を変え、それに細菌が適応する(酸適応)とともに環境をさらに変え、やがて環境によって

 生息できる細菌が選択される(酸選択)ことでう蝕が進行します。このう蝕プロセスでは、歯肉縁上

 プラークに生息するどの酸性生菌であってもう蝕発症に関わると考えられ、言い換えると、細菌の

 種類ではなく、細菌の機能が重要であることが分かります。

 

〈まとめ〉

  う蝕を初期段階で食い止める方法の一つとしてプラーク内の酸性環境が持続しないようにすることが

 大切です。1日に数回の食事で一時的に酸性環境になることは避けられませんが、間食の食べ方や

 ブラッシングに注意し、適切にフッ化物を用いることで、う蝕の予防は可能です。

                               衛生士  関口

  2018/10/24   ふくだ歯科
タグ:虫歯予防

「みんなでつくる働きたい労働環境」セミナーに参加して

マイチャレンジ~「できた」が見つかる職場~    健康プロモーター・看護師 中島千尋

入職のきっかけ

 前職は病棟看護師→適応障害で辞めてしまう

 それでも「医療系で働きたい」

  …きっかけは幼少時の眼科通院時、出会った看護師さん

   →「私も誰かの為に働きたい」という思い

 健康プロモーターとは

 ・健康の大切さ、歯を虫歯や歯周病から守ることの大切さを患者様に伝えて欲しい

   業務 ・診療補助 

      ・初診カウンセリング、TC(トリートメントコーディネーター)

         患者様それぞれの個別の悩み

             ↓

         聴くことにより、治療を受けられる手助けをする

             ↓

         患者様の健康をサポートできる

 TC(トリートメントコーディネーター)とは

  ・ドクターと患者様の間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進める為の 調整役を行う者

 TCで学んだこと

   50代男性患者様を担当

   →返事は「はい」のみで反応が鈍く、聞いているのかな?と思っていた

         「歯を抜きたくないですか?」をお尋ねした時に、

         「歯医者は嫌い。怖くて本当は来たくない」と本心を多く 語って下さった

         →反応が薄いのではなく、緊張されていたんだと分かった

   『相手の〈私〉の立場に立つ』

       →表情・声など非言語的なコミュニケーションがとれる=安心感に繋がる

           患者様が私にどうして欲しいのか、寄り添うことが大事

           患者様との絆づくりをしていく

            …そうしていくなら何かのきっかけで話し始める人もいる

            →表情を観察し、見逃さないこと

   『安心感を与える医療者になりたい』…患者様と医療者の架け橋になりたい

 

輝く歯科衛生士―笑顔あふれる歯科医院をめざして―     チーフ歯科衛生士 野村渚

    就職理由

    ・長年働く歯科衛生士がいること

    ・スタッフの数が多いこと

    就職すると…

    ・学校で習った以上に覚えることが多くて、戸惑う

    ・スタッフの顔と名前を一致させるのに苦労する

    ・新人の壁…予防業務→歯科衛生士としての業務が出来ないという悩み

    教えてくれた先輩の期待に応えたい

        少しずつ出来るようになる→楽しくなる→担当の患者様が出来る →やりがいが生まれる

    仕事に慣れた頃…注意を受ける

     「我が儘なところを直しなさい」「態度を改めなさい」→適当な自分を見直す

    2年目…先輩になる→教えることの難しさを知った

        後輩からの質問に答えられないことがあった

         …理解度が低いと人に教えられない

    5年目…チーフになる→指導してくれていたあの頃の先輩と同じ年になった

        もっと成長していかなければならないと感じている

    これからの自分

        自分の先輩像に近付けるようになること

        後輩にも、あの時の自分と同じように思ってもらえるように 『自分が輝く人』になる

     頑張れる要素

         常に前を歩き続けている先輩からの刺激がある…輝いている憧れの存在

     理想の自分…全てを楽しめる人、仕事もプライベートも充実している人になる

       『目標に向かい頑張る人』でありたい

 

ヨリタ歯科流 スーパードクターへの道     歯科医師 森山善行

    人に優しい働きやすい環境とは

        人が働く理由をいくつか挙げていくと…

        ・人間関係が良い ・成長をサポートしてくれる ・お給料が良い ・残業が少ない など

    そのなかでヨリタ歯科が際立っているのは…

        ・成長をサポート

               ◆勉強会参加費の補助

               ◆ルーペ購入費の補助

               ◆ヨリタ歯科クリニック研修プログラム

          ・人間関係が良い

                  院内活動の充実…球技大会、花見、研修旅行

                  OUR CREDO(アワクレド)…医院全体の信条 →皆で読むことで一体感

    スーパードクターになる為のヨリタ歯科流10のルール

     ①診療の流れについて…患者様の斜め前に座り、マスク・グローブを外す等

     ②身だしなみに気を付ける…清潔に

     ③言葉遣いは丁寧に…患者様へ『お声がけ』

                                         スタッフメンバーへ『節度ある敬語』

     ④診療器具等の取り扱い…器具は丁寧に扱う

     ⑤気付いたことは率先して行う…自主的に行動、判断する

     ⑥カルテ入力…診療の合間、時間を有効活用する

     ⑦患者様の立場に立った行動

         …確認の電話、自分の家に招き入れるように、少しでも快適であるように

     ⑧見学者への対応…先頭で挨拶、スマイルアンドコミュニケーション

     ⑨患者様が私達に期待するもの

        …「本当の理由」「大きな期待」「圧倒するおもてなし」を

     ⑩尊敬されるドクターを目指して…人間性を尊敬されるドクターに

   「○○先生以外で」から「絶対○○先生で」にしていく

    まとめ

        人に優しい環境なくしてスーパードクターは育たない

       『人間的成長なくして技術的成長はない』

 

【感想・考察】

今回の講演会では、先生を含めスタッフの方全員が、笑顔で楽しそうに講演される姿が大変印象的

でした。私達が医療者として患者さんに接する時の態度、スタッフ間の会話や指示する時の態度、

またその時の雰囲気や様子は、一番身近にいる患者さんが敏感に感じ取り、観察しているものだと

思います。講演の内容からも、常日頃からその点を意識し、スタッフ同士で感謝を述べあうことや

密接なコミュニケーションを取ることなどを実践していることに感銘を受けました。

                                                         衛生士  河本

  2018/09/24   ふくだ歯科
タグ:労働環境

「患者さんの心身をサポートするためのテクニック」について、勉強会で発表して

歯科治療における全身的偶発症の発生する場所でもっとも多いのは、診療室のデンタルチェアの上で、

偶発症でもっとも多いのは、脳貧血発作(血管迷走神経発作)。

他にも、過換気症候群(過呼吸症候群)、血管収縮薬過敏症(血管を収縮させて末梢血管抵抗性を増大

させる薬物により、何らかの症状が起きる)、局所麻酔薬のアレルギーなどがある。  

これらの偶発症は、局所麻酔施行時、歯科治療中、歯科治療終了後のタイミングで起きている。

患者さんの心身をサポートするには、どんなことに気をつけ、どんな声かけをすればよいのだろうか?

 

治療前  

全ての患者さんに体調を聞いておく。 例 「体調はお変わりないですか?」  

緊張が強く顔がこわばっているような患者さんには、「緊張しますよね」 「昨夜は眠れましたか?」

「ご飯は食べてきましたか?」など、患者さんが不安を打ち明けるきっかけを作り、普段通りの生活が

送れているかを確認。

脳貧血発作を予防するためには、患者さんのストレスをいかに取り除くかがポイント。  

治療前に患者さんの不安を聞き出しておけば、対処法を考えることができる。

適切な対処で患者さんに安心感を与えることができれば、患者さんとの信頼関係の確立にも繋がる。

 

局所麻酔時  

眉間にしわが寄っている、手のひらを握りしめたまま力が入っている、全身に力が入りすぎている

など、緊張で体が固まっている患者さんには、「体や顔の力を抜きましょう」と声をかけ、全身の力みを

解く。緊張をほぐすために、ゆっくり深呼吸を続けてもらう。麻酔が終わったら、ユニットを起こして

一休憩設けたり、「気分が悪くはありませんか?」と体調を確認してから処置へ。

 

治療中  

患者さんの全身を観察。患者さんの体に動きがないか、額や鼻に汗が出ていないか、口唇の血色が悪く

ないか、顔面が蒼白になっていないかを確認。痛みがあれば、手を強く握るなど、体を動かす場合が

あるので、「痛いですか?」と確認。気分が悪くなっている可能性があれば、ユニットをしばらく水平位

に保ち血圧の急激な低下を防ぐ。

 

治療後  

患者さんの全身の観察を続ける。

治療が終わってすぐに脳貧血発作を起こすこともあるため、注意が必要。

 

患者さんの気分がよくなさそうだったら  

「気分が悪い」「目の前が暗くなってきた」などといった場合は、脳貧血発作が疑われるため、すぐに

ユニットを水平位にする。意識があることを確認してから、すぐに歯科医師に報告。

また、衣服に締め付けるものがないかを見る。ベルトが締まっていれば、ゆるめる。

血圧が一時的に低下しているので、血圧がある程度回復する(最高血圧90㎜Hg以上)まで待つ。

落ち着いてきたら受け答えがきちんとできるかを確認。

一人で帰る場合は待合室などでしばらく休んでからお帰りいただく。

治療が終わっても、油断せずに患者さんの様子を観察しておくことが大切。

 

感想・・・

普段の診療では、患者さんの口腔内に集中してしまいがちだが、もっと広い視野で、顔色や体の動き

にも目を向けなければいけないと思った。

脳貧血発作などに直面したときは、上記の内容にあるように、すぐに対応していきたい。

                                                                                                  衛生士 岡本

  2018/09/12   ふくだ歯科
タグ:サポート

「私がこのプロフェッショナルケアを選んだ理由」を読んで

症例1:誤った行動変容により患者が磨かない

患者情報:26歳、女性/病歴:特になし、喫煙習慣もなし/性格:控えめでまじめ、心配性

初診時のセルフケア

•朝昼晩の3回のブラッシング習慣、歯間部清掃なし

•複数の歯科医院で口腔衛生指導の経験があり、すべての医院にて“オーバーブラッシング”を指摘

  された。

問題点

“歯磨きをすれば歯肉が痩せてしまう”という誤った認識を持っており、初診時には炎症はわずか

でしたが、2年後の再来院時には自然出血するほど辺縁歯肉に炎症がありました。再来院時の強い

炎症を持った歯肉は、複数の専門家が単純に“磨きすぎ”情報のみを伝えてしまい、患者さんが“怖くて

磨けない”という誤った行動変容に至ってしまった結果、招いたものだと思います。

何を伝える

口腔内の2大疾患である歯周病とう蝕いずれもバイオフィルム感染症であることを説明し、その対策

には歯面に付着しているプラークの除去が必須であることを伝えました。現状のセルフケアはむしろ

“アンダーブラッシング”であり、このままでは将来的に歯周病による付着の喪失に伴い、さらなる

広範な歯肉退縮を招いてしまう可能性があることも伝えました。

Point

何をみる?→患者さんの歯肉はもともと薄い

歯磨きの方法や歯ブラシの選択は、患者さん固有の歯周組織環境の違いにより異なります。患者さんは

歯肉がもともと薄く、許容できるブラッシング圧の範囲(ストライクゾーン)が狭いことが問題であると

考えました。

どうするケア?→適切な範囲の存在をわかりやすく伝える

この患者さんは歯肉がもともと薄いことから、ストライクゾーンが狭く、オーバーやアンダーになり

やすいことを添え、担当歯科衛生士として患者さんのストライクゾーンを的確に把握し、組織の安定に

導くことを約束して信頼関係を築きました。歯ブラシを処方する際も「なぜその歯ブラシを選ぶのか」

「歯ブラシの特徴」について説明を行うなど、何事にも理由を添えて、専門家が処方した清掃用具で

あることを強調しました。

今後のプロフェッショナルケア計画

もともとオーバーブラッシングとアンダーブラッシングを繰り返している方なので、歯肉に傷がない

か、プラークの厚み、炎症の有無など、そのときどきの歯磨きのクセを観察しています。

 

症例2:多量のプラークがあるが、セルフケアに興味がない

患者情報:59歳、男性/病歴:特になし/性格:せっかち、何事にもきっちり

初診時のセルフケア

•デンタルIQは低い

•1回/日、硬めの歯ブラシ、多量の歯磨剤使用し、大きなストロークで行なっている

•子供のころから親に歯磨きをしなさいなんて言われたことがない

•年を取ったら、歯なくなっていくのは仕方がないと思っている

問題点

多くの歯石とプラークが存在しますが、これまでの習慣で何も問題がなかったことから、セルフケアに

ついてあまり興味がありません。この年齢まで歯周病が進行しなかったのは、この患者さんのバイオ

フィルムが低病原性であり、不潔性の歯周炎と思われます。

何を伝える

歯周治療を行うためには、患者さんに歯周病について理解してもらい、セルフケア徹底してもらうのが

基本です。セルフケアに興味がなさそうであっても「今どうなっているのか」「どのようにすれば問題

を解決できるのか」を伝え、患者教育を行います。

Point

何をみる?→モチベーションがない、磨けていない

多くのプラークや歯石があることから、まずはプラークコントロールの大切さ理解してもらうことが

重要です。しかし、モチベーションのない患者さんに対して厳しく指導すると逆効果になることも

あり、来院途絶えるのは避けたいと考えました。

どうするケア?→ゆっくりと伝えていく

このような患者さんには、患者教育の後一度セルフケアの説明行ったら、プラークコントロール多少

悪くてもSRPをはじめ、歯石が取れると「こんなにすっきりするんだ」という感覚を体験してもらい

ます。それから、歯周病の病因論、セルフケアとプロフェッショナルケア、メインテナンスなどを少し

ずつ伝えていき、ゆっくりと行動変容が起こるのを待つことにします。

口腔衛生指導としては、まずは磨けていないことをわかってもらうことが大切です。そのため、染め

出しもちろんですが、舌で歯を舐めてもらい、ツルツル(磨けている)とヌルヌル(磨けていない)を感じる

ことができるかを練習してもらいました。また、歯磨き回数を増やしてみることを提案しました。

ただし、セルフケアのテクニックについて指導はしません。歯肉を傷つけたり、磨きにくい部位を自分

で感じるようになったら、テクニック指導のタイミングで、補助清掃用具の追加などもこのときに

行います。

今後のプロフェッショナルケア計画

仕事が忙しくなった際に生活習慣が乱れ、それに伴ってセルフケア意識が低くなってしまう傾向がある

ので、来院時には情報収集に努めますが、健康であれば急速に歯周病が進行することはないか考えて

います。むしろ加齢に伴い、全身疾患を有したときに注意が必要だと予測しています。そして治療が

必要になった場合、スムースに移行・協力していただけるように、信頼関係の維持、患者教育も欠かせ

ません。

 

まとめ

今回の症例はどれも患者さんの健康管理のために長期にわたって寄り添っており、う蝕や歯周病の予防

のみだけでなく患者さんの全体のリスクを考慮してケアの計画を立てていました。

プロフェッショナルケアではすべての患者さんに同一のケアを行うのでなく個々の患者さんに合わせた

ケアを考えて行っていくことが必要だと改めて考えさせられました。

                                                                                                                  衛生士 星島

  2018/08/29   ふくだ歯科
タグ:歯周病

「歯周病と関節リウマチ」について、勉強会で発表して

◎関節リウマチについて

 関節リウマチとは、免疫異常により関節に腫れや痛みをともなう炎症が起こる病気です。

   30~50歳代の女性に多く認められます。

 (症状)

 起床時における関節のこわばりや関節の痛み・腫れがあり、進行すると関節の変形や手足の運動が

    制限され、機能障害が起きます。

 

◎歯周病と関節リウマチの関連

 関節リウマチ患者はより歯周病(歯周炎)にかかりやすく、特に口の中を不潔にしているリウマチ

    患者は、歯周病が重症化します。

 関節リウマチと歯周病には双方向性の関係が示されています。

    関節リウマチがあると歯周病がさらに進行する理由は、手指関節の障害による不十分な歯磨き

 (プラークコントロール)、リウマチ薬により感染しやすくなることなどが考えられます。

    歯周病があると関節リウマチがより進行する理由は、Pg菌のもつ酵素(シトルリン化変換酵素)に

    より、リウマチに関連する自己抗体(シトルリン化タンパク)が増えるためと推定されています。

 

◎歯周病・関節リウマチ患者さんに対する歯科医師・歯科衛生士の役割  両疾患が併発している患者

   さんに対して、リウマチ治療ばかりでなく歯周治療・口腔ケアを行うことが重要です。

   臨床現場において歯科医師が行うことは、

   ① リウマチ専門医と相談して、リウマチの状態や使用薬物等を把握する

   ② リウマチと歯周病の関係と通院の必要性を患者さんに説明し、両疾患の原因・リスク因子をできる

        限り排除する

   ③ リウマチ症状により口腔清掃が不十分な場合は、電動・音波歯ブラシや洗口剤の使用を行う

   歯科衛生士は

   ① 患者一人ひとりに合わせた、無理のない口腔衛生指導を行う

   ② 両疾患のリスク因子おもに生活習慣指導を本人および可能なら家族とも連絡を取って根気強く

        指導する

   ③ リウマチの特徴的な関節症状や心理状況(孤独感・疲労感)を配慮して精神的サポートを行う

   歯周病・関節リウマチ患者に対する歯科医師・歯科衛生士の役割

   1. 口腔衛生指導 口腔清掃の指導、洗口剤の導入

   2. 口腔乾燥症対策 保湿剤の導入、唾液腺・咀嚼の刺激

   3. 生活指導  歯周病リスクの排除  リウマチリスクの排除

 

<感想>

今まで歯周病と糖尿病の関連については勉強してきましたが、今回関節リウマチとの関連について

学ぶことができました。実際に、関節リウマチの患者さんが「手が痛くて歯ブラシを持つのも辛い」

と言われていました。関節リウマチの症状をきちんと理解し、無理のない指導をしながらしっかり

とサポートしていかなければならないと思いました。

                                                                                                       衛生士 松本

  2018/08/22   ふくだ歯科