☆メインテナンスにあたり、歯科衛生士があらかじめ知っておくべきこと
◇補綴物・修復物が入ることになった原因
◇補綴物・修復物が入っているのは生活歯か失活歯か
◇単冠か連冠か
◇補綴物のマージンがどの位置に設定されているか
☆補綴物装着後のメインテナンスで毎回チェックしたいポイント
◇プロービング値・出血の有無
◇軟組織の付着の状態(退縮の有無)
◇プラークの付着状況
◇咬合の強さ…補綴物装着後にナイトガードを使用している患者さんに対しては、継続して使用されているか、
歯の動揺や補綴物に亀裂や破損がないかなどチェック。失活歯で限局したポケットの深さが
急に大きく増大した時は、歯根破折等が起こった可能性有り。
◇補綴物表面(特にポーセレン)の状態
◇レジン修復物・補綴物マージン付近の着色の有無
◇二次う蝕ができていないか
◇前回のメインテナンスとの変化はないか
◇全身疾患と生活環境の変化について
◇歯の動揺やフレミタス
◇唾液量の変化
◇ホームケア用品やブラッシング技術
(症例)右上1・左上1ラミネートベニアを装着された48歳女性
・強いブラッシング圧により左上1の歯肉に深いブラシ傷が認められた。
・ソフトブラシの勧め
・外科処置
・プロフェッショナルケアでは、ラミネートベニアに超音波スケーラーのプラスチックチップを、天然歯部分
にメタルソフトチップを使用。まれにレジンの境界部分にステインがつき、患者さんが除去を希望された
場合は、充填物に触れないよう細心の注意を払いながら超音波スケーラーで除去。
除去しきれない場合は、歯科医師による適切な研磨。
↓
3ヵ月後。歯肉の状態は良好だが、ブラッシングには不安が残るので、メインテナンスで引き続きケア
していく。
【感想】
審美的な治療を希望される患者さんは、治療に協力的でモチベーションが高い方が多いように思います。
その高いモチベーションを維持して頂けるようにメインテナンスの大切さをお伝えできたらいいなと思います。
衛生士 千田