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スタッフレポート

糖尿病 歯周病

歯周病と糖尿病について、勉強会で発表して

日本における糖尿病患者は4人に1人となり、歯科医院でも糖尿病を抱えた患者を診る機会が増えて

きています。歯周病は糖尿病第6の合併症といわれており、歯周病治療を担当する歯科衛生士にとって

糖尿病を理解することは重要です。

 

糖尿病とは

インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気。インス

リンは膵臓からでるホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

 

1型糖尿病

・膵臓でインスリンを作るB細胞が壊れてしまうため、インスリンが膵臓からほとんど出なくなり、

 血糖値が高くなる

・若い人に多い

・やせ型の方が多い

 

2型糖尿病

・生活習慣や遺伝的な影響により、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったり

 して血糖値が高くなる

・中高年に多い

・肥満の方が多いが、やせ型の方もいる

 

糖尿病の自覚症状

・喉が渇く、水をよく飲む

・尿の回数が増える

・体重が減る

・疲れやすくなる  など

 

糖尿病の合併症

・毛細血管を中心に生じる細小血管障害  

 糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害

・比較的太い血管に起こる大血管障害  

 心筋梗塞、脳梗塞などの原因となる動脈硬化

 

合併症予防 HbA1c7.0%未満

 

歯周病との関係

糖尿病は歯周病を悪化させる

糖尿病の患者さんは、唾液の分泌が少なく、プラークがつきやすくなることがよくあります。そのため

歯周病の発症リスクは健常な人の2〜3倍といわれます。免疫機能の低下で、細菌に対する抵抗力が

低く、歯周病が悪化しやすくなっています。

歯周病は糖尿病を悪化させる  

糖尿病の患者さんが、風邪などの感染症にかかると、一時的にインスリンの作用が弱くなり、血糖値が

高くなります。歯周病も感染症のため、血糖値を上げるように働きます。風邪などの一時的な病気とは

異なり、歯周病は慢性の感染症のため、その影響がずっと続き血糖コントロールを悪化させます。

歯周病により、歯茎が痛んだり歯がグラグラ揺れたりするような状況では食事の量が減ったり食べる物

が偏ったりして、食事療法や薬物療法を正しく行えないようになります。

糖尿病の人は歯周病が発症・進行しやすく、歯周病のために糖尿病の治療がうまくいかないこともあり

ます。反対に血糖をよくコントロールし適切に歯周病を治療すれば、双方に好影響を与える相乗効果を

生み出します。

PCRが下がるとHbA1cが下がる!

HbA1c1%改善に伴う合併症リスク低減効果

・糖尿病関連死 −21%

・心筋梗塞   −14%

・脳梗塞    −12%

 

感想

 糖尿病と歯周病は密接に関係していることがわかりました。歯周病治療をすることにより糖尿病の

 合併症のリスクも低減できるということで、私達歯科衛生士の役目はとても重大なものだと感じ

 ました。糖尿病についてはもちろん、糖尿病の患者さんが歯周治療になぜ通われているのか患者さん

 の気持ちもしっかりと考えていきたいです。       

                            衛生士 松本

  2019/09/29   ふくだ歯科

「口から糖尿病予防」について、勉強会で発表して

歯周病-原因は細菌

  歯の汚れによって細菌が増え、周辺の歯肉に炎症を起こす。出血や腫れを引き起こすが、あまり自覚

  症状のないまま進行する。やがて歯を支える骨が破壊されて痩せていき、歯が抜けてしまう。早い人

  では40歳代後半頃から抜ける人もいる。

  主な原因は細菌の塊である歯垢の中の細菌。虫歯の原因となる菌とは異なる。2型糖尿病やメタボ

  リックシンドローム、心臓病、脳卒中など、様々な病気との関わりが明らかになってきている。

 

 日本人の歯が抜ける原因

  歯周病で歯を抜く人は45歳を過ぎると増加する。さらに働き盛りで太った人や糖尿病の人、タバコ

  を吸う人、ストレスを抱えている人は、歯周病が一気に重症化する。その為、食事や運動だけでなく

  歯科医師によるチェックが欠かせない。

 

歯周病とインスリンとの関係

  病気を起こす細菌が体内に入って、体は菌を排除しようと、強い炎症を起こす。炎症を起こす物質が

  たくさん作られると、血糖を下げるインスリンの働きを邪魔してしまう。歯周病を治療せずに炎症が

  続くとインスリンの効きが悪くなる。しかし、血糖を下げようと体は無理にインスリンを分泌する

  ようになる。米国の研究で、長寿の人はインスリンの血中濃度が適正に維持されていたのに対し、

  インスリンが効かずに無理に血中にたくさん分泌していた人は20年後の生存率が低かったという

  報告がある。

 

 歯周病を治療すると

   炎症の度合いがきれいに下がり、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1c(血糖の状態を示す)も改善

  することが分かっている。重度の歯周病を治療すると平均でヘモグロビンA1cが約0.4%良くなり、

  最も良いと1%も改善する。これは、手足の切断を約40%予防でき、失明の原因となる小さな血管

  障害を30%防ぐことができるということを示している。

 

【感想・考察】

  以前にも歯周病と糖尿病との関わりについてはレポートしたことがありましたが、今回は記事として

  特に分かりやすくまとめてあり、ようやく理解できたかなという気がしました。糖尿病やその予備軍

  といわれる人は身近におり、糖尿病に関連する病気とその予防について歯周病治療の有用性を改めて

  考える良い機会となりました。

                                            衛生士 河本

  2017/10/15   ふくだ歯科

糖尿病と食事について、勉強会で発表して

糖尿病(2型糖尿病)

 食事をとると、栄養分が小腸から血糖となって血管に吸収される。その血糖をグリコーゲンとして

 肝臓に貯蔵するのがインスリンの役目。糖尿病はインスリンが不足する病気。

症状

 ① のどの渇きが激しい、渇きが止まらない。

    ② お茶又は水をよく飲む。

 ③ 排尿回数・排尿量が多い→多尿

 ④ 尿に糖が出る。但し、

     高齢者は糖尿病にかかっていても尿に糖がでない場合がある。

     糖が出ても糖尿病でない場合

        ・妊婦、胃手術の直後、激しい運動をした後

 ⑤ しっかり食べても、すぐおなかがすく

    ⑥ 食後、眠くなる

    ⑦ 食べてもやせる

    ⑧ 全身がだるく、疲れやすい

    ⑨ 下半身(特に陰部)がかゆい

    ⑩ 中年太りで、後頭部~うなじにかけて繰り返し湿疹、毛囊炎ができる

    ⑪ 目がかすむ

    ⑫ 足がつる(ケイレンしやすい)

    ⑬ 立ちくらみ

    ⑭ 手足のしびれ

    ⑮ インポテンツ

    ⑯ 月経異常

    ⑰ 物覚えが悪くなった

    ⑱ 手を裏返して見よう:4本の指につながる腱にそって手のひらの組織が厚くなっている。

         ひどくなると、指が引っ張られるような感じになる←「デュピュイトラン拘縮」

      この部分の組織の肥厚症は糖代謝異常のサインの一つである

    ⑲ 集中力がない

    ⑳ 糖尿病患者は不眠症、過眠症、むずむず脚症候群などになりやすくなる

食事

  毎日バランスよくとる

・だれが食べてもよいもの

  カボチャ、あずき、エンドウ豆、タマネギ、スッポン、海藻、サンマ、 サバ、 イワシ、貝類。

・食物繊維が多いもの

・マグネシウムを含む食品

・大豆、にんじん:血液中の過剰な糖分や脂肪分を取り去る特殊な細胞を活発にし て体質を改善する

                              (農水省四国農業試験場)

・GI: 「グリセミック指数」の低いもの

     グリセミック指数:食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接敵に表現する数値

・EPA:「非インスリン依存性糖尿病患者にEPAを投与した場合、血清脂質、アポタ ンパクが改善

                  する」(第39回日本糖尿病学会)→「オイルサーデン」     

・リノール酸: リノール酸に糖尿病予防効果

            (米パデュー大学とペンシルベニア州立大学の研究チーム)

          肉やチーズに含まれるリノール酸の一種が糖尿病の発症を抑えるこ とがわかった

                                  ←実用化を目指す  

・コーヒー    

・魚をよく食べる男性は糖尿病になるリスクが低い(2011年国立がんセンターが発表)

   魚に含まれている脂肪酸などがインスリンの分泌に影響を与えている可能性がある

  血糖値を急激に上げない食事が大切     

・よくかんで、ゆっくり食べる   

・満腹になるまで食べることをさける(腹7分目)  

・まとめ食いをしない :  食事回数を減らさない  

・できるだけ決まった時刻に食事する  

・寝る前(2時間前)の飲食をさける  

・午後9時までに食事を終わらせる

   夕食が遅くなるときは途中でおにぎりなど軽食をとり、帰宅後はおかずだけにする  

・香辛料や薬味を使い、なるべく減塩する

   塩分が多いと主食やお酒がすすむ  

・野菜、きのこ、海草類をしっかり食べよう

   食物繊維が血糖の上昇をおさえるが、繊維が多くても「カボチャ」「芋類」「トウモ ロコシ」は

           エネルギー量が多いので食べ過ぎないようにする

・メニュー

   バラエティーのあるメニューにする、炭水化物を減らす

・清涼飲料水やジュースは控える

   100%ジュースにも糖分がたっぷり入っている

まとめ

 以前、糖尿病と歯周病が双方向的に影響し合うことを発表しました。糖尿病患者さんは 医師の指導

    の下、食事療法にも配慮されていると思われますが、その予備軍と思われる 方々は、それほどまで

    に食事に気を配っておられないのではないかと考えられます。

 歯周病患者さんに対しては糖尿病の兆しがないかなど日頃から、見落とさないようにし ていければ、

    食事面などに関する情報も予防の一助になるのではないかと思います。

                                   衛生士 赤木

  2016/03/02   ふくだ歯科

「どうして糖尿病(歯周病)の人は歯周病(糖尿病)になりやすいのだろう?」について、勉強会で発表して

糖尿病から歯周病への影響は、高血糖により口腔が乾燥し、歯肉の炎症が起こりやすく、歯肉溝滲出液

中の糖濃度も高くなって、歯周ポケット内の歯周病原細菌が繁殖しやすくなることが挙げられる。

歯周病から糖尿病への影響は、歯周病を放置することにより、細胞から糖を取り込めず高血糖状態jに

陥ることが報告されている。

○糖尿病と歯周病双方が影響し合う?

  糖尿病患者の歯周病発症率、重傷率が高いことから、糖尿病は歯周病に影響すると考 えられて

  いる。

     歯周病が腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、細小血管障害に続く糖尿病の6番目 の合併症で

       あると認められつつある。

       歯周病が糖尿病治療時の血糖コントロールを妨げることが報告され、歯周病が糖尿病 に影響する。

                 ↑

                         糖尿病と歯周病は双方向的に影響し合うことがわかってきた

○糖尿病から歯周病への影響

  ・糖尿病が歯周病を悪化させる原因は高血糖による脱水経口のために口腔が乾燥し、 唾液の働きが

           悪くなり歯肉に炎症が起こりやすくなること  

  ・高血糖から歯肉溝滲出液中のブドウ糖濃度の高くなり、歯周ポケット内の歯周病原 細菌が繁殖

           しやすくなる  

  ・高血糖が続くと白血球の遊走能、貪食能、殺菌能などの機能が低下し、歯周病原菌に対する抵抗

           性が低下して易感染性の状態となること

  ・過剰なブドウ糖がタンパク質と結合して作られる最終糖化物質が細小血管の狭小化、 マクロ

   ファージの感染菌、LPSに対する反応を過剰にさせ、炎症性サイトカイン放 出の異常亢進、

   歯肉、歯根膜線維芽細胞のコラーゲン合成低下、MMPの産生上昇か らコラーゲン線維や血管基

   底膜の代謝が低下して歯周組織の修復力、創傷治癒能力 が低下する

○歯周病から糖尿病への影響

   歯周病放置することによって、血糖値やHbA1cに悪影響を与える可能性が報告。

                  ↑

  重度の歯周病患者ほど糖尿病の状態も悪化することで、歯周病から糖尿病への影響を示唆。

   ・TNF-αによる糖の取り込み阻害でインスリン抵抗性が増大し、細胞がブドウ糖を 取り込めず

    高血糖状態に陥り、糖尿病を悪化させる

   重度歯周炎を合併している糖尿病患者に抗菌薬を併用した歯周治療を行ったところ、 末梢血管中

   のTNF-α濃度が有意に低下し、かつ、HbA1c値が改善された報告。

まとめ

  歯周病と糖尿病は、ともに初期症状はほとんどなく、一般に進行は緩徐である。歯周病と糖尿病は

  互いに憎悪因子となり得る点からも、両疾患の関連について更なる解明が進み、一方を改善させる

  ことで、相乗効果を得ることが可能なのではないかと考えられる。

感想

  糖尿病からの患者数は、世界で約3億4,700万人、日本国内でも予備軍を合わせると約2,210万人と

  報告されているそうです。口腔内環境をよくすることは、多くの糖尿病の患者によい影響を与える

  ので、健康的な生活ができるよう、アプローチしていければよいと思う。

                                     衛生士  赤木    

  2015/09/14   ふくだ歯科

糖尿病について勉強会で発表して

 
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糖尿病が強く疑われる方が全国で約830万人、糖尿病の可能性を否定できない方が約1490万人(2006年)という現代において、当院でも糖尿病に罹患している患者さんは少なくありません。

その中には初診の段階で糖尿病だと自覚されている方もいらっしゃいますが、自覚されていない方もいらっしゃいます。
自覚していても治療を受けていらっしゃらない方、治療を受けていても血糖値の安定しない方などさまざまで、私達も糖尿病の知識をもって対応しなければなりません。

歯科と全身疾患のかかわりについて今回知識を得てからは、ただ患者さんの情報を集めるだけでなく、そこから得られた情報を活かし違った角度からアプローチしていくことで指導の幅が広がり、患者さんとの距離も縮まったように感じております。

今後もさらに全身疾患に対する知識を深め、口腔内との関連性を理解するとともに、患者さんの体から発せられるサインをキャッチし、今何を必要とし、何をすべきかを的確に判断し、患者さんとのコミュニケーションに役立てていきたいと思います。

さらに医療人として口腔内の健康だけでなく、全身の健康についてもアドバイスできるような関係をつくりあげていきたいと思っています。
また私自身も糖尿病予防の為に食生活、運動不足には気をつけていきたいと思います。

 

  2011/07/04   ふくだ歯科