スタッフレポート

2023年6月7日

歯科衛生士根石さんの発表をきいて

「歯科衛生士になってよかった~人のためにできること~」

●症例1

49歳 男性

主訴:検査・クリーニング希望

歯科既往歴:4・5年前に治療

定期健診を会社から推奨されていたけれど、歯科医院が苦手でなかなか足が進まなかった。

そのため、今回も通えるか不安がある。

・どのような対応をしたか

丁寧に時間を掛けて説明 患者さんの希望を聞く 診療の1/3はお話をする

・結果

セルフケアをどのようにしたら良いか、熱心に聞いて頂ける関係性を作ることができた

→笑顔で通っていただけることで、やりがいを感じることができ、セミナーでSRPを学ぶ意欲になった

●症例2

54歳 男性

主訴:検査・クリーニング

既往歴:歯周病と言われた

特に何もしたことない

→このことから、危機感がないと感じた

・どのような対応をしたか

デンタルでの多量の縁下の確認ができたため、除石を行った

・結果

課題:縁下を取り切れずEXTになった歯があること

   SRPに捕らわれTBI不足になったこと

歯の大切さを伝えることができ、患者さんの意識の改善ができた

→患者さんと良い関係性を築くことができた

●症例3

57歳 男性

主訴:歯茎が痛い しみるところがある

既往歴:歯周病と言われた

10年前から歯医者に通っておらず、必要なところを最短で治してほしい

・どのような対応をしたか

口腔内所見とデンタルから、全顎的に縁上縁下歯石が多量にあることを確認

・結果

課題:残石があった

初来院時はブラッシングへの意欲も低く、ご自身でどれくらいの時間ブラッシングをしているのかの

意識もなかったが、今では時間をかけて磨いて頂けるようになった

●歯科衛生士という仕事へのモチベーションを上げる方法

・セミナーなどで頑張っている人を見る

・仕事でのモチベーションの高い友達と会う

・歯科衛生士をしてよかったことを具体的に考える

・長い目で見たときの人生のポジティブな目標を立てる

●奥山さんへのQ&A

Q、大きい歯石や深いポケットでの除石の方法

A、縁下は超音波ではなく、キュレットでミニファイブの細いタイプで取ることが多い。

また、しっかりレストを置き、一回で全て取ろうとするのではなく、数回に分けて取っている。

キュレットはしっかり研ぎ、使っていくことで、自分のキュレットを育てる。

探知はしっかり行い、小さいストロークでは、歯石を丸くしてしまうので、深いところから大きい

ストロークで取るようにする。また、根面と平行に当てられてないと、歯石の表面をつるつるさせて

しまうので、きちんと平行に当てるようにする。

→この探知力をあげるために、抜去歯牙を箱などで見えなくし、歯石を取ってみる。

 その後、取れて いるか確認をし、ちゃんと取れたという感覚を覚えるようにする。

Q、出産後の働き方

A、いろんな経験は自分のプラスになる。技術的ではなく、幅を広げる時期と考えるようにする。

子育ては待ってくれないか、仕事は待ってくれるので、ちゃんとこどもをみてあげることが大切だが、

仕事を楽しめなくならないように追い込みすぎないようにする。

子育ても歯科衛生士人生も楽しむ ということが大切である。

 

●感想

根石さんの歯科衛生士になったプロセスは、私とよく似ており、共感できるところや、今後自分が

どういう風に仕事に向き合っていくべきなのか、参考にできるところがすごく多かったです。

歯科衛生士としてはもちろん、女性として、どのように社会で過ごしていくかという点で“楽しむ”と

いうことがとても大切であると感じました。 もっと、技術力や経験値を上げ、患者さんに出会って

よかったと思える歯科衛生士になれるよう、今度も意欲的にがんばっていきたいです。

                    衛生士 福田

  2023/06/07   ふくだ歯科