「高齢患者さんの心を掴むトークテクニック」について、勉強会で発表して
STEP1 敬意を示そう
呼び方…「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれると抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。
きちんとお名前を呼ぶことで、「ひとりの個人として尊重されている」ということが相手に伝わります。
言葉遣い…省略語やはやり言葉はなるべく使わないようにしましょう。また、親しくなったとしても、
常に敬語で話し、子どもに接するような話し方や態度は避けましょう。プライドを傷つけることに
なりかねません。
STEP2 伝えわる話し方をしよう
しゃべり方…不自然にならない程度に、普段より大きめのよく通る声で、ハッキリと口を開けて
ゆっくりと話すようにしましょう。加齢により、高音域の聴力が低下するので、特に女性の声が
聞き取りにくくなるといわれています。意識して聞き取りやすい低めの声で話しかけるように
しましょう。
伝え方…加齢により記憶力が低下しがちなため、話すときは短いセンテンスで主語・述語をハッキリ
述べながら簡潔に伝えましょう。また会話は言葉だけで伝えるのではなく、表情や身振り手振りを
交えたり、絵や図を使って言葉を補う工夫をすることも重要です。
STEP3 信頼関係を深めよう
話題の広げ方…差しさわりのない季節の話題や、誰でも知っているような明るいニュースを笑顔で
話しかけると、ストレスのないコミュニケーションのきっかけを作ることができます。女性の場合、
家事のコツをたくさん知っている方が多いですし、男性の場合には、仕事や趣味についての話が
盛り上がりやすいです。
〈感想・まとめ〉
加齢と共に起こる視覚・聴力・筋力・記憶力の低下を理解しながら、人生の先輩である高齢患者さん
に、敬意をもって接していきたいです。
衛生士 関口