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スタッフレポート

義歯洗浄剤の選び方について、勉強会で発表して

〈義歯洗浄剤の成分〉

セルフケア用義歯洗浄剤は主成分と有効成分ごとにお洗浄効果に特徴があります。歯科専売用義歯

洗浄剤の中には特殊な主成分や有効成分が配合されていつこともありますが、基本の成分は歯科専売用

義歯洗浄剤も市販用義歯洗浄剤もほぼ同じです。

① 次亜塩素酸

  殺菌作用 ◎ バイオフィルム除去能 △

② 過酸化物

 殺菌作用 ○ バイオフィルム除去能 ○ 消臭作用 ◎

③ 過酸化物+酵素

 殺菌作用 ○ バイオフィルム除去能 ○ 消臭作用 ◎

④ 酵素

 殺菌作用 △ バイオフルム除去能 × 消臭作用 △

⑤ 銀系無機抗菌剤

 殺菌作用 ◎ バイオフィルム除去能 ◎

⑥ 生薬

 殺菌作用 × バイオフィルム除去能 × 消臭作用 ○

⑦ 酸

 殺菌作用 ○ バイオフィルム除去能 ◎ 歯石除去作用 ◎ 消臭作用 ×

⑧ 過酸化物+二酸化チタン

 殺菌作用 ○ バイオフィルム除去能 ○

⑨ 界面活性剤+超音波

 殺菌作用 ◎ バイオフィルム除去能 ◎ 消臭作用 △

〈洗浄パターン〉

 義歯洗浄剤による化学的清掃メカニズムは3種類に分けられます。実際の義歯洗浄剤は、この3つの

 洗浄パターンを組み合わせて設計されています。いずれにしても、洗浄力が発揮されるには一定の

 時間がかかります。

 ① 分解型洗浄

  汚れの分子レベルに作用し、汚れの状態を変化(分解)させます。汚れと認識できない分子レベルに

  小さく分解され、洗い流されます。 「酸素系漂白剤」と記載されていることが多いです。

  ② 分離型洗浄

  界面活性作用により、基質(義歯)から汚れを除去します。具体的には、付着した汚れを薬剤が

  包み込み、最終的に義歯表面から汚れを引き剥がします。 「界面活性剤」と記載されています。

 ③ 溶解型洗浄

  汚れを洗浄液中に溶解させて被着体(義歯)から除去します。具体的には、食塩や糖分、タバコの

  成分ではアンモニア、ニコチンなどが水に溶けます。 「有機酸、炭酸塩」と記載されていることが

  多いです。

〈義歯洗浄剤のポイント〉

① 義歯洗浄剤に浸ける前に取れる汚れはしっかり落とす

② ぬるま湯に溶かす

 分解型洗浄、分離型洗浄の場合、水温が高めのほうが、洗浄成分がはたらき、汚れも洗浄液中に

 溶けやすくなります。冷水ではなくぬるま湯(40℃前後)に溶かすようにしましょう。ただし、水温

 が高すぎると(約50℃)、義歯材料への悪影響が懸念されます。

③ 水量を守る

④ 洗浄時間を守る

⑤ 表面に傷をつけないよう注意し、しっかりすすぐ

 丁寧にすすぐことで、義歯表面の汚れを確実に除去することができます。すすぎが不十分であると、

 義歯材料への負担、再汚染の恐れがあるので注意しましょう。

 

感想・まとめ

近年、インターネットサイト上で消費者が市販用・歯科専売用義歯洗浄剤を分け隔てなく簡単に購入

できるようになりました。今後、今まで以上に種類を増やし販売されていくことは間違いありません。

私たち歯科衛生士が、正確な知識を学び、患者さんに分かりやすく指導できるよう、努力していく必要

があると思いました。

                             衛生士 池口

  2020/06/10   ふくだ歯科
タグ:義歯洗浄