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スタッフレポート

「認知症患者さんを不安にさせない対応をマニチュードに学ぶ」について、勉強会で発表して

「ユマニチュード」は、ケア提供者の振る舞いによって、患者さんに“やさしさ”というメッセージを

伝えるコミュニケーション技術。

 

ユマニチュードの基本技法

 ユマニチュードは150を越える細かな実践技術からなっている。もっとも基本的な技法  として、

 “4つの柱”があり、➀見つめる、②話しかける、③触れる、④立つことの支援  から成る。

 歯科の場合に特に活用できる➀から③について紹介する。

 

見る   

 笑顔を見せ、ゆっくりと正面から近づくことがポイント。できるだけ、相手と同じ 視線の高さになる

 ように姿勢を低くして話しかける。   

 注意があちこち分散する人の場合には、しっかり目をみつめて視線を捉えることで、話しかける人に

 注意を集中してもらうことができる。

 

話す   

 話しかけるときには、穏やかなトーンで、ポジティブな言葉を使うように心がける。   

 “痛い”という言葉はネガティブな発想を抱かせるので、痛みについてどうしても 、聞かなければ

 ならないときだけ、その言葉を使うような配慮が必要。

触れる   

 触覚からの情報が、嫌なイメージを抱きやすいものである場合、安心できるイメージ につながる

 よう、やさしく触れる部分を作る必要がある。特に、言語力が低下した 状態の人に対しては、触覚

 からの情報は私たちよりも強力。   

 肩に触れる時、慣れていないので軽くポンポンと触れがちだが、安心をもたらす 触れ方としては、

 腕一本分の重みをかけて、相手の肩にしっかりと触れるようにする と効果的。

 

ユマニチュードをどう使う? 歯科医院の4大“困った”場面

場面1・予約したと勘違いして来院し、怒り出してしまう  

 *予約がないことを伝えるとき、姿勢を低くしながらゆっくり近づき、笑顔で相手の 目をみながら、

  ポジティブな言葉から会話をスタートする。  

 *一緒に過ごす時間を十分確保したいから協力してほしいというニュアンスを込めて、アポイントの

  あいている日をいくつか提案し、都合を聞いてみる。

場面2・ブラッシング指導で機嫌を損ねてしまう  

 *認知症が進んでいる場合は、しっかりと目を合わせて笑顔を見せ、会えて喜んでいる ことを表現

  する。  

 *できていないことを言語化され続けると、イライラするので、“できていること”を 強調する。

場面3・何度も同じ話や訴えを繰り返し、口を開けてくれない  

 *同じ訴えを繰り返すときには、なんらかの不安を抱えていることが多いので、最初の アプローチで

  安心してもらうことが大切。誘導の際、肩に手を添えるなど。    

 *治療用の器具を持つ前に、マスクを下げて笑顔を見せ、ポジティブな言葉をかける。

  デンタルチェアを倒した状態で声をかけるときには、少しまわりこんで、正面から 声をかけるなど

  の配慮をする。 

場面4・診療途中で「もう帰ります」とチェアから降りようとする  

 *話しかける、時折肩に手を触れるなどして、疑問や不安を解くことが必要。   

  限られた視覚情報をリクライニングを起こし、回復させ不安を軽減させる。  

 *記憶障害、見当識障害などによって、自分の状況が理解できなくなっている可能性が あるので、

  できるだけ、顔をのぞき込み、笑顔をみせ、現在の状況を伝え、ポジティ ブな言葉を添える。

 

 おわりに   

 認知症の人が混乱してしまった時、ユマニチュードでも、対応は難しく、相手が強く 嫌がる時、3分

 以上がんばってアプローチしても受け入れてもらえない時には、いっ たん退くというルール(3分

 ルール)がある。時間をあけることが、相手の意思を尊重することになる。“いったんあきらめる”

 ことも大切な技術だそうです。 認知症の患者さんに限らず、ユマニチュードの技法を活用していける

 ようにしていけたらと思いました。                         

                            衛生士 赤木

  2019/07/31   ふくだ歯科
タグ:認知症