糖尿病(2型糖尿病)
食事をとると、栄養分が小腸から血糖となって血管に吸収される。その血糖をグリコーゲンとして
肝臓に貯蔵するのがインスリンの役目。糖尿病はインスリンが不足する病気。
症状
① のどの渇きが激しい、渇きが止まらない。
② お茶又は水をよく飲む。
③ 排尿回数・排尿量が多い→多尿
④ 尿に糖が出る。但し、
高齢者は糖尿病にかかっていても尿に糖がでない場合がある。
糖が出ても糖尿病でない場合
・妊婦、胃手術の直後、激しい運動をした後
⑤ しっかり食べても、すぐおなかがすく
⑥ 食後、眠くなる
⑦ 食べてもやせる
⑧ 全身がだるく、疲れやすい
⑨ 下半身(特に陰部)がかゆい
⑩ 中年太りで、後頭部~うなじにかけて繰り返し湿疹、毛囊炎ができる
⑪ 目がかすむ
⑫ 足がつる(ケイレンしやすい)
⑬ 立ちくらみ
⑭ 手足のしびれ
⑮ インポテンツ
⑯ 月経異常
⑰ 物覚えが悪くなった
⑱ 手を裏返して見よう:4本の指につながる腱にそって手のひらの組織が厚くなっている。
ひどくなると、指が引っ張られるような感じになる←「デュピュイトラン拘縮」
この部分の組織の肥厚症は糖代謝異常のサインの一つである
⑲ 集中力がない
⑳ 糖尿病患者は不眠症、過眠症、むずむず脚症候群などになりやすくなる
食事
毎日バランスよくとる
・だれが食べてもよいもの
カボチャ、あずき、エンドウ豆、タマネギ、スッポン、海藻、サンマ、 サバ、 イワシ、貝類。
・食物繊維が多いもの
・マグネシウムを含む食品
・大豆、にんじん:血液中の過剰な糖分や脂肪分を取り去る特殊な細胞を活発にし て体質を改善する
(農水省四国農業試験場)
・GI: 「グリセミック指数」の低いもの
グリセミック指数:食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接敵に表現する数値
・EPA:「非インスリン依存性糖尿病患者にEPAを投与した場合、血清脂質、アポタ ンパクが改善
する」(第39回日本糖尿病学会)→「オイルサーデン」
・リノール酸: リノール酸に糖尿病予防効果
(米パデュー大学とペンシルベニア州立大学の研究チーム)
肉やチーズに含まれるリノール酸の一種が糖尿病の発症を抑えるこ とがわかった
←実用化を目指す
・コーヒー
・魚をよく食べる男性は糖尿病になるリスクが低い(2011年国立がんセンターが発表)
魚に含まれている脂肪酸などがインスリンの分泌に影響を与えている可能性がある
血糖値を急激に上げない食事が大切
・よくかんで、ゆっくり食べる
・満腹になるまで食べることをさける(腹7分目)
・まとめ食いをしない : 食事回数を減らさない
・できるだけ決まった時刻に食事する
・寝る前(2時間前)の飲食をさける
・午後9時までに食事を終わらせる
夕食が遅くなるときは途中でおにぎりなど軽食をとり、帰宅後はおかずだけにする
・香辛料や薬味を使い、なるべく減塩する
塩分が多いと主食やお酒がすすむ
・野菜、きのこ、海草類をしっかり食べよう
食物繊維が血糖の上昇をおさえるが、繊維が多くても「カボチャ」「芋類」「トウモ ロコシ」は
エネルギー量が多いので食べ過ぎないようにする
・メニュー
バラエティーのあるメニューにする、炭水化物を減らす
・清涼飲料水やジュースは控える
100%ジュースにも糖分がたっぷり入っている
まとめ
以前、糖尿病と歯周病が双方向的に影響し合うことを発表しました。糖尿病患者さんは 医師の指導
の下、食事療法にも配慮されていると思われますが、その予備軍と思われる 方々は、それほどまで
に食事に気を配っておられないのではないかと考えられます。
歯周病患者さんに対しては糖尿病の兆しがないかなど日頃から、見落とさないようにし ていければ、
食事面などに関する情報も予防の一助になるのではないかと思います。
衛生士 赤木