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EO水(電解酸性機能水)について、総論

―「口腔機能水ガイドライン」総論―

 

機能水(Functional Water)

 人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの及びされようとしているもの。(機能水は日本機能水学会会則の第2条に記されている)

 

電解機能水

 電解水は薄い食塩水や水道水などを弱い直流電圧で電気分解することによって有用な機能を獲得した水溶液である。電解条件によって様々な電解水がつくられる。

 *殺菌性電解水(電解酸性機能水、電解弱酸性機能水、電解微酸性機能水、電解次亜水)

*飲用に用いられる電解水(アルカリイオン水)

 

電解酸性機能水の生成原理

 隔膜によって陽極と陰極に仕切られた有隔膜式電解槽内で濃度0.1%以下の食塩水を電気分解すると、陽極―電解酸性機能水が生成される。

      陰極―電解アルカリ性機能水が生成される。

 

殺菌ポテンシャル

電解酸性機能水はほとんどすべての微生物に対して瞬時で強力な殺菌力をし、電解酸性機能水の有効塩素濃度40ppmは、1.000ppmの次亜塩素酸ナトリウム液に匹敵する殺菌力を有している。しかし、蛋白質などの有機物が存在するとその殺菌力は減弱する。

 電解酸性機能水の一般細菌に対する殺菌効果は次亜塩素酸ナトリウム液より、殺菌スペクトルが大きい。

 

電解酸性機能水の保存性

良好な保存方法は密閉遮光容器の4℃で、30日以内であれば十分使用可能である。

 

電解酸性機能水の殺菌作用の有無の判定

ヨウ化カリウムデンプン反応を使用したテストペーパーADVANTECを用いて確認するとよい。

青に変色―有効な殺菌力あり、白く変色しなければー有効な殺菌力なし。

 

有機物による電解酸性機能水の殺菌力の減少

有機物の存在している口腔知立に使用する際は、流水洗浄あるいはジャブジャブ使用することが大原則である。

 

一般消毒薬との併用効果

電解酸性機能水を使用する場合は他の消毒薬と併用しないで電解酸性機能水のみで使用した方がよい。

 

 

電解酸性機能水による歯の脱灰

エナメル質、象牙質に対する影響はエッチング操作作用よりも歯への脱灰の影響は少ない。

              ↓ 実験結果を総括すると・・

電解酸性機能水を用いて含嗽あるいは洗口を行っても歯質に対する影響は極めて 少ないと考えられる。

 

電解酸性機能水による金属の腐食

金属は酸により酸化され、腐食する。電解酸性機能水はpH2.7以下の強酸である。

口腔内使用金属・・銀合金以外は72時間浸漬実験にも変化がみられない。

歯科用切削器具・・歯科用切削器具は腐食し易いので浸漬時間を必要最小限にすべき。

診療器具・・・・・比較的早い時間に腐食が生じるので浸漬時間は必要最小限にする。

 

 

電解酸性機能水(使用手引きより)

●電解酸性機能水は多くの病原微生物を瞬時に殺すちからがある。

《感染病の原因になる病原菌、ウィルス》エイズ、B型・C型肝炎、ヘルペス、MRSAなど。

《食中毒の原因になる菌》黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌O-157など

 

●薬品にはないすぐれた特長・・病原微生物に作用し、人や環境にはやさしい水。

《安全》薬品とちがい薬剤耐性・残留性がなく、人体に無害。

《安心》ヒフ、だ液、血液などの有機物に触れると普通の水に戻る。

《信頼》多くの医療機関、公共施設、有機栽培農家などで普及。

 

●使用上の注意

・使用前に、血液・タンパク質などの汚れを水道水などで十分洗い流す。

・使用する部位に対して「洗い流す」という感じで使う。

・ステンレス製以外の金属への使用は避け、使用後は水道水でよく洗う。

・多少のにおいと酸味がある。

・飲み物ではない。人体には無害だが、飲み込まない。

 

●口の中の使用例

・虫歯の原因菌を抑制。                             ・歯肉炎、歯周病の予防。口内炎の改善。                   

・口臭予防。                                  ・口の中のネバネバ感がなくなる。

・粘膜の消炎、鎮痛効果が期待。                    ・ ・風邪の予防やのどの痛みに。

          

 

  2013/11/20   ふくだ歯科
タグ:EO水